ミテンの本棚 > みやざき風土記 | ||||||
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11番 伊勢舞 1:28〜1:47三納代神楽 一人舞。烏帽子、薄緑に円形紋様に入った狩衣、白袴、足袋を着用、右手にV字にした二本の幣、左手に鈴を持つ。 身体を上下に動かす。鈴と幣を交互に突き出すと共に、足も交互に踏み出す。これら動きを方向かえて舞う。 舞の途中、幣を前に差出し、 「第一に大日孁貴と申し奉るは 光麗しく国の内を照り通し給うかるが故に 高天原をしろしめす」 「月読命はしおのやほえをさずけ給う また高天原におくり給う」 「蛭子命はすでに三年になるまで足なお立たずして よって風のまにまに放ち捨て給う」 の神歌を歌う。 12番 神 師 2:01〜2:26 六人舞。メンボーシ、白衣、白袴、白足袋を着ける。赤や青、緑色のタスキを掛け、先端を腰辺りまで垂らす。右手に太刀の抜き身を立て、左手の鈴を 胸から先、鈴は腹部から右へ払う動作を繰り返しながら登場し、舞処を右回りに廻りながら舞う。隊形を三人ずつの二列に、また円形にかえて舞うが、両手の動作は同じ。二列縦隊で向い合い、スキップで相手の間を通り位置をかえる。 六人舞が不調にならないようリーダー(音頭取りという)の「ハイ」の合図で動きをかえる。 13番 大神神楽(神武神楽) 2:38〜3:22 三納代神楽 法者(ほっしゃ)・稲荷山・里人・陰陽らが登場し、岩戸に隠れた天照の出座を祈るが「御納受なく」、神武を呼んで共に祈って漸く了承を得て、神武が太鼓の謂れを述べる。 法者 黒毛頭に赤黒い鬼面を着ける。白衣に金襴千早、金襴袴、白足袋を履く。腰に幣を挿し両手に色幣各一本を持ち登場、舞処一周し、 「ほのぼのと 月のいずるに驚いて 天岩戸に舞楽始まる」の神歌を歌いながら舞処を廻って、下座の太鼓前に立つ。 「これこうに罷り立ちたる者 如何なる者とや思し召す 吾れこそは通りの法者にて 候 住吉の つもりの浦を立ち出でて 今日初めて旅の道 遠ざとや 己が朝露にしおなり衣 はるばると行けば 程なく神の道 此処は渚の浜松や風吹き上げの波高く 高天原に着きにける 高天原に着きにける」 「ようよう急ぎ候ほどに 高天原に着いて候 しばらくこの処に逗留いたし 稲荷山を招じ奉って 共に岩戸を祈らばやと存じ候 如何に稲荷山や まします 稲荷山や まします」と言う。稲荷山登場。 |
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2024-11-12 更新 | ||||||
著者プロフィール | ||||||
前田 博仁(まえだ ひろひと) 昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、 平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。 現在、宮崎民俗学会会長 (県)みやざきの神楽魅力発信委員会顧問、(県)伝統工芸品専門委員、 高鍋神楽記録作成調査委員会参与、日南市文化財審議会委員 著書 『近世日向の仏師たち』(鉱脈社) 『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社) 『近世日向の修験道』(鉱脈社)、 『比木神楽』(鉱脈社)、 『神楽のこころを舞いつぐ』(鉱脈社)、 他に『鵜戸まいりの道』 『飫肥街道』(鉱脈社) 共著 『宮崎県史 民俗編』 『日之影町史(民俗)』 『北浦町史(民俗)』 『日向市史(民俗)』 『清武町史(民俗)』 『みやざきの神楽ガイド』 |
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