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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.197 北海道十勝平野の大自然に癒されて
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 5月の終わりから6月の始めにかけて、7泊8日で北海道に行ってきました。場所は大樹町。北海道の東南にある町です。この町に第二の我が家ができました。今回の旅行の目的は、北海道に暮らす息子に会うことと、この我が家を整えることでした。
 すでに息子がリフォームを始めていて、水道やガス、床や壁など基礎的な部分は大方整っていました。息子がひとりでこれほどの大仕事をやってのけていたことに、夫も私も感動することしきりで、北海道暮らしも8年目の息子は会うたびに頼もしくなっていました。夫は、「おまえはお父さんを超えたな」といいながら感慨深げでした。
 大樹町に着いた次の日から夫は草刈を始め、足の悪い私はただただ夫と息子を見守るだけでした。庭には前に住んでいた方が何十年も前に植えたであろう木が見事な大木となって、1000坪ほどの広さの庭に涼しげな木陰を作っていました。家の周りにはたくさんの花が植えてあり、今が花盛り。まるでイングリッシュガーデンのようでした。
 私たちは滞在中、朝早くホテルを出ると、この家に向かい、夫は草刈を始めます。息子は土日にかけてリフォームにやってきます。私は1週間という時をただひたすら目の前の大自然を見て過ごしました。
 私にとって何時間も何もしないで時を過ごす、などという行動は考えられないものでした。いつも自分をせきたて、1分の時間も無駄にしたくない、そんなふうに生き急いでいました。ですから今回の8日間の北海道での滞在は私にとって大きな意味を持ちました。
 先月のコラムで「脳過労」「スマホ脳」について書きましたが、自分自身の行動を振り返って、もしかしたら「スマホ脳?」と思われるような行動がありました。それは、何か疑問が生じると、すぐにスマホで検索して調べようとするという行動でした。大切な事柄ならまだしも、テレビに出てきた俳優についての名前や、過去にどんなドラマに出ていたか、などとどうでもいいようなことまで調べなければ気がすまなかったりするのです。私自身のこれらの行動を反省し、だからこそ先月のコラムにも書いたように、スマホには1日に触れるのは1時間以内と決めることにしたのでした。
 そんな私が、スマホに触れず、かといって何をするでもなく、縁側に腰かけて夫や息子の仕事ぶりを見守ったり、目の前の自然をただただ眺めている、そんな行動は私の心に大きな変化をもたらしました。
 そんなとき、私はいつも考えるのです。神様は本当にいつも私にとって一番大切なことを教えてくれるのだなあと。たとえば、私は昨年の11月まで股関節の手術はしない、そう決めていました。しかし、昨年の12月のコラムでも書いたように、3つの出来事がきっかけで、まさにコペルニクス的転回のごとく手術を決心したのです。そして、手術をして本当に良かったと思っています。そして今回も、「北海道に家を持つ」という想像もしなかった行動が私の心を救ったのでした。
 以前のコラムにも書いたように、北海道という場所は他の都府県とはまったくスケールがちがいます。人生観が変わるほどの広大な場所なのです。もしも息子がこの場所に自分たちの居場所を作ることを提案してくれなかったら、おそらく私は一生知りえなかったであろうこと、つまり、「自然との共生」の本当の意味を少しだけ知ることができたのでした。
 たとえば、こんなことがありました。北海道の我が家に野良猫がやってくるのですが、この猫にお昼のお弁当の残りをやっていたことで、食べ物のにおいが残り、次の日にはキタキツネが我が家へとやってきました。息子はこれから二度とそんなことがないように食べ物には気をつけるようにと私たちを諭しました。北海道という大自然に恵まれた場所で暮らしている息子は「自然との共生」ということの本当の意味を体で知っているだけに、安易に動物たちと馴れ合いになってはいけないことを教えてくれたのでした。
 キタキツネや熊、そして、鹿など、ごく身近に野生の動物たちが存在すること。彼らは私たちがここにくるずっと以前から暮らしていること。そして、私たちがその場所におじゃまして住みかを作ってしまったこと。それらのことを忘れてはいけないのだと心から思ったことでした。
「脳過労」「スマホ脳」に陥りかけていた私の脳がすっかりリセットでき、心も体も綺麗に洗われた気がした北海道滞在でした。私にとってこれほどの恩恵をもたらしてくれた大自然の存在が、これから成長していく子どもたちにとって重要な意味を持たないわけがありません。その重要性を知っている親たちはすでに子どもたちを自然に帰そうと行動を開始しています。スマホを手放し、大自然の懐に抱かれて過ごしていると、いくら時間があっても足りないのです。自然は次から次へと恐怖や驚きや発見や感動を与えてくれます。スマホという小さな道具でのぞく架空の世界とはまったく違う本物の世界です。
『プレシデントFamily』2024夏号にこんな記事がありました(東北大 瀧 康之教授)。
「頭の良さは生まれつきではない。環境次第で『学ぶのが好き』な賢い脳に育てることができ、そのための三種の神器がある」と(写真)。
 瀧氏はいいます。「圧倒的自然体験が知的好奇心を伸ばす」と。そして、「知的好奇心を存分に羽ばたかせ、自然や芸術のなかで熱中した経験を持つ子どもは、勉強の世界にもスムーズに入っていくことができる」と。つまり、「知的好奇心が強ければ勉強が楽しくなり、勉強するほどにさらに知的好奇心が伸びていく。そんな正のスパイラルに入っていくのです」と。そして、こう結論付けます。
「机に向かわせることばかりが勉強ではありません。自然のなかでの豊かな体験は、教科としての学びや受験勉強にまでつながるものです。親子でいっしょに熱中する体験が賢い脳を育てます」と。
 今月は夏休みに入ります。図鑑と虫取り網と楽器。三種の神器をもって大自然の中に親子で飛び込んでみませんか。
2024-07-02 更新
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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集)
『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集)
『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集)
『おひさまがくれた色』(2017みやざきの文学「第20回みやざき文学賞」作品集)
『HINATA Lady』(2018みやざきの文学「第21回みやざき文学賞」作品集)
『四季通り路地裏古書店』(2019みやざきの文学「第22回みやざき文学賞」作品集)




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「彩木瑠璃の癒しの庭」 http://ameblo.jp/akylulu/
「彩木瑠璃の心の筋トレ」 http://blog.livedoor.jp/saikiruri/ 
「巴里アパルトマン生活を夢見て」 http://blog.goo.ne.jp/saikiruri


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