ミテンの本棚 > 体で感じる・心が育つ | ||||||
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昨年9月にマッスルゲートというボディビルの大会に出場し、10月には出版の企画書が採用され、そして、11月にその企画が頓挫した後、12月には人工関節置換術を受け、年末年始は病院で過ごす、という昨年後半のあわただしい流れは、先月までのコラムでも書きました。 今年の1月8日に退院した後、その10日後には沖縄に移動して2週間滞在し、その後、宮崎に帰ると確定申告を終え、現在、やっとゆっくりした時間を持つことができ、こうしてコラムを書いています。 あわただしく過ぎたこの半年の後の、久しぶりのゆっくりとした時間の中で、私はあることを思い出しました。入院中、理学療法士の方に言われたのですが、リハビリをする人には(もちろん、けがや病気の程度にもよりますが)、自分の身を理学療法士に全面的にゆだねる人と、回復に向けて自分から積極的に動こうとする人と、そんな二通りに分かれるそうです。私は典型的な後者であるということでした。ひとつの課題をクリアすると、次の課題を要求する。そうして自分から進んでステップアップしようとする。私は病院のリハビリ施設の中で、それぞれにリハビリに励む人々を見ながら、私という人間がどうしてこんなふうに常に前へ前へと進もうとする性格なのか考えました。そして、この疑問はもうずっと以前から私の中にありながら、解明できていないのでした。 ・ 私の性格はいつ形作られたのか? ・ 成長する過程で誰かの影響を受けたのか? ・ それとも、DNAそのものにそんな性格がすでに遺伝していたのか? ゴーギャンが描いた作品に、『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』というタイトルの絵画がありますが、「自分が何者で、何のために生まれてきたのか、そして、これから何をすべきなのか」という疑問は、誰もがぶつかる疑問ではないかと思うのです。 私は書くことが好きで、これが天職であり、書くことによって人を幸せにすること、それが天命であると信じて、40年以上書き続けてきました。私はこれからも書き続けていくために「自分が何者で、何のために生まれてきたのか、そして、これから何をすべきなのか」という疑問に対する答えを、客観的な判断に委ねることによって解明することにしたのでした。 私はまず昨年の2月に性格検査(mgramテスト)を受けました。8月には知能テスト(World Wide IQ テスト)を受け、そして、その後、自分のルーツの検査(GeneLife)を受けました。いずれも信頼性の高い有料の検査です。その結果、様々なことがわかりました。自分で想像していた以上にIQが高かったこと、自分で思っていたよりも理論的で冷静な性格だったこと、自分のルーツについては(※これは唾液を採取して調べるもので、結果が出るまでに1ヶ月ほどかかりました)、ネアンデルタール人まで遡り、自分の意外なる側面が次から次へと明らかになりました。とくに、自分のルーツについては、 ・ 髪の毛が生まれつきクルクルとカールしていること ・ 背が高いこと ・ 色が白いこと ・ 血液型 ・ 目が二重であること ・ お酒が強いこと 以上の特徴から、事前に自分なりの仮説を立てたのですが、ほぼ予想通りでした。 これらのテストの結果は私のブログやインスタグラムで公開していますので、興味がある方はそちらをご覧ください。 これらの結果を受けて、私は自分自身について深く理解することができました。 それでは、いったい私はこれらの検査によって何が知りたかったのでしょうか? その理由のひとつは、これから私が書こうとする児童文学作品に関して、どうしてもそれらのことを知る必要があったからでした。「自分が何者で、何のために生まれてきたのか、そして、これから何をすべきなのか」。このことを知ることによって、進むべき道、書くべきことがわかるような気がしたからでした。 めまぐるしく過ぎ去った2023年における経験のおかげで、私は私自身を知ろうと努力し、その答えを得るために客観的なテストに判断を委ね、主観的にも客観的にも自分自身について知ることができました。 もうすぐ70才という年齢を迎えるにあたり、何をすべきか? 何をせざるべきか? が明確になったことで、これからの未来に通じる一本の道が見えてきました。 先月のコラムでも書いたように、人生観を変える出来事に遭遇することによって、まさに人生観が変わった私でしたが、昨年起こったすべての出来事が、私のこれからの未来への入り口へと通じていたのだと思うと、やはり神様は無駄なことはなにひとつなさらないのだなあと思っています。 「自分が何者で、何のために生まれてきたのか、そして、これから何をすべきなのか」。 だれもが生まれてきたら一度は自分自身に問う質問だと思います。私自身、これまでの人生で何度か自分自身に問うたのかもしれませんが、今回のように真剣に、しかも、答えを見い出すために、客観的なテストへ判断を委ねたりしたのは初めてのことでした。 このコラムをきっかけに、一度皆さんも自分自身に問いかけてみてくださいね。 「自分が何者で、何のために生まれてきたのか、そして、これから何をすべきなのか」。 |
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2024-05-13 更新 | ||||||
2007
| 12
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著者プロフィール | ||||||
原田 京子(はらだ きょうこ) 1956年宮崎県生まれ 大学院修士課程修了(教育心理学専攻) 【著書】 児童文学 『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店) 『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店) 『アイコはとびたつ』(共著・国土社) 『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート) エッセー 『晴れた日には』(共著・日本文学館) 小説 『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社) 『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社) 『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集) 『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集) 『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集) 『おひさまがくれた色』(2017みやざきの文学「第20回みやざき文学賞」作品集) 『HINATA Lady』(2018みやざきの文学「第21回みやざき文学賞」作品集) 『四季通り路地裏古書店』(2019みやざきの文学「第22回みやざき文学賞」作品集) *********************** ※ブログのアドレス(※モバイルでは正しく表示されない場合がございます。 ) 「彩木瑠璃の癒しの庭」 http://ameblo.jp/akylulu/ 「彩木瑠璃の心の筋トレ」 http://blog.livedoor.jp/saikiruri/ 「巴里アパルトマン生活を夢見て」 http://blog.goo.ne.jp/saikiruri ----------------------------------------------------------------------- 『プラトニック・ラブレター』の単行本が好評で、装いも新たに幻冬舎から電子書籍化されました。 Amazonの電子書籍はこちら(外部サイトへ) 紀伊國屋の電子書籍はこちら(外部サイトへ) |
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