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宮崎、歴史こぼれ話
科学技術の発展を別にすれば、武士や庶民の生き方考え方などは現代と同じ。民俗的視点から学校の歴史学習では習わない当時の人々の生活を紹介します。
 
No.168 薩摩かくれ門徒を支えた日向清武安楽寺
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
清武安楽寺 飫肥藩
 安政3年(1856)清武郷木原(宮崎市清武)に真宗本願寺派の寺院として創建された。天保年間(1830〜44)頃から薩摩藩による一向宗弾圧が激しくなり、諸県地方(薩摩領)から多くの門徒が安楽寺を頼ってきた。寺では本堂の地下室にかくまい開拓を斡旋した。
 田野に接する山之口には一之渡・日当瀬・飛松の3ヶ所に辺路番所があったが、幕末には中川内・六頭子・永野・餅ヶ瀬戸・吉野元・宇名目・山神平・天神川原(『古今山之口記録』)にも設けていた。
 監視が厳しい中、安楽寺開僧佐々木深道は諸県地方に潜入、密かに教化を続け門徒たちと深いつながりをもっていた。
 安楽寺を頼って清武に逃げていった話を大井手(都城市高城)に伝えている。
 時代は幕末、中村甚右衛門は捕われる危険を感じ、妻と二人で山之口の山路を仏を背負って飫肥領田野に向かって逃げた。12月の寒い夜であったが夜明けまでには飫肥領内に逃げ込まなくてはと必死に歩き、本尊は清武に安置された。
 明治9年(1876)信仰が自由になり、甚右衛門夫婦は本尊を奉持し、天下晴れて大井手に帰り小屋を作って住んでいた。しかし、いつ頃からか所在が分らなくなり、いつどこで死んだのか知る人もないまま時代は過ぎた。
 昭和31年(1956)、大井手の大久保佐太郎は山之口の安楽寺で次のような話を聞いた。
 安楽寺住職佐々木家の墓石を清武から山之口に移すとき、2基の墓を持参して高城の中村家に渡した。佐々木家では、2つの墓石は薩摩の老夫婦信者の墓で同家墓石同様に扱っていたという(『かくれ念佛とカヤカベ』)ものであった。
 明治9年都城や鹿児島県の一向宗信仰が解禁され、安楽寺は山之口や高城の門徒に乞われて明治26年(1893)清武から山之口富吉へ移った。

参考資料
前田博仁著『薩摩かくれ念仏と日向』改題『隠れ念仏四百年』鉱脈社
2024-02-27 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと) 
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、
平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。
現在、宮崎民俗学会会長
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会顧問、(県)伝統工芸品専門委員、
高鍋神楽記録作成調査委員会参与、日南市文化財審議会委員

著書
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』(鉱脈社)、
『比木神楽』(鉱脈社)、
『神楽のこころを舞いつぐ』(鉱脈社)、
他に『鵜戸まいりの道』
『飫肥街道』(鉱脈社)

共著
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史(民俗)』
『北浦町史(民俗)』
『日向市史(民俗)』
『清武町史(民俗)』
『みやざきの神楽ガイド』
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