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みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.235 猫神様とはどんな神
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
 3年続いたコロナ禍はペットブームになったと言われる。国や地方行政は感染拡大防止の一つとして不要不急の外出を控えることを勧め、学校は休校、職場に出勤することを止め、自宅からのリモートで仕事をすることになった。家にいることが多くなったことから犬や猫、小鳥、小動物などを飼うということがブームとなったいう。犬は飼い主に従順で懐くが散歩の必要ある。猫は人に対して犬に比べると冷ややか、しかし散歩に連れて行く必要がなく猫ブームになったらしい。猫神様はペット猫の神様か。
 猫神様は都農町福原尾に祀ってある。町中心部から都農漁港へ向かい、漁港近くの寺院手前の地区内道路を左折して数百メートル先、道路脇に人が入って拝むことができる祠が建っている。奥に1m余の高さに神棚があり、その側に高さ20冂の木造の猫が鎮座する。前脚を立てて座り、像の傍にペットフードが供えてある。数年前までは小規模な神事が行われていたらしい。
 この猫神様は喉に刺さった魚の小骨を取ってくれるというご利益があると、祠前の畑で作業をしていた人が話された。小骨が刺さっていると食ったり飲んだりする度に喉の奥がチクチクと痛く何とも厄介で難儀。
 昭和20年代は食糧難で、千切り大根が手にいる冬季は千切り大根料理、筍の時季はタケノコ料理、カボチャの夏はカボチャ料理と続き、「千切りばっかり」、「タケンコばっかり」という「ばっかり食」だった。みんな痩せこけ、たまにアジやイワシの魚料理があるとご馳走だった。冷蔵庫がない時代、サバは新鮮にみえても「サバの生き腐れ」と言って我が家では食べなかった。もしかするとアニサキス症(病名など判らず)を指していたのかも知れない。
 魚料理は時に小骨が喉に刺さることがあった。都農の人々は食べた魚と同じ魚を供えて骨が取れることを祈願したという。
 一般には魚の小骨が喉に刺さると、やや多めに飯を箸にとり噛まずに飲み込む。1回で取れないと数回繰り返すと大方うまくいった。
 今の人たちは魚より肉を好むようで、スーパーの鮮魚コーナーでは魚の切り身に「骨とり」「骨ぬき」などと明示してある。
 出し抜けに話題をかえるが、かつて宮崎県の米良地方では猟銃の銃弾を作るとき、部屋の猫を追い払ってから作った。火薬を入れた薬莢に鉛の弾丸を詰めるのだが、囲炉裏のそばで気持ちよさそうに眠っている猫は、実は密かに銃弾の数を数えているという。何故か。「みやざき風土記30弾丸を数えるネコ」を読んでみられると分かります。猫神みたいな猫ばかりではありません。
2023-09-13 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと) 
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、
平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。
現在、宮崎民俗学会会長
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会顧問、(県)伝統工芸品専門委員、
高鍋神楽記録作成調査委員会参与、日南市文化財審議会委員

著書
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』(鉱脈社)、
『比木神楽』(鉱脈社)、
『神楽のこころを舞いつぐ』(鉱脈社)、
他に『鵜戸まいりの道』
『飫肥街道』(鉱脈社)

共著
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史(民俗)』
『北浦町史(民俗)』
『日向市史(民俗)』
『清武町史(民俗)』
『みやざきの神楽ガイド』
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