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宮崎、歴史こぼれ話
科学技術の発展を別にすれば、武士や庶民の生き方考え方などは現代と同じ。民俗的視点から学校の歴史学習では習わない当時の人々の生活を紹介します。
 
No.162 江戸中期、南海トラフ大地震発生か
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
 高鍋藩の『本藩実録』(※1)には、宝永4年(1707)に「十月四日江戸上方及九州筋大地震、高鍋御城幷家中居宅大破、大坂海溢(ツナミ)死人多」と記載がある。
 10月4日江戸や京大坂の上方及び九州一円に大地震が起きた。高鍋城や家臣の屋敷など大破、大坂では津波が押し寄せ多くの死者が出たとある。
『拾遺本藩実録』(※2)にも「10月4日昼2時頃大地震があった。殿さまは竹鳩の御茶屋に居られたが大きく揺れた」ことを記している。
 10月17日には高鍋藩の大坂藩屋敷から、4日に大地震があったことを知らせて来た。
 通常地震は震源地から同心円状に揺れが伝わり、震源地から離れる程震度は弱まるが、10月4日の地震は「東海地震」、「東南海地震」、「南海地震」、「日向灘地震」が同時一斉に起きた大地震とみられ、これは静岡県の駿河湾から九州東方沖まで約700劼砲錣燭辰届△覆訖爾橘4000mに存在する海底のくぼみ、つまりトラフのことを言い、そこでは海のプレートが陸にプレートに沈み込む現象が起こり、このトラフ沿いでは東海地震、東南海地震など繰り返し発生、地震が連動して巨大地震になる可能性が指摘(※3)されている。宝永4年10月4日に起きた大地震はいわゆる「南海トラフ大地震」であったと思われる。

 国は平成24年(2012)8月29日南海トラフ沿いで起きるとされる巨大地震をめぐって、二つの有識者会議が被害想定を発表した。
 大きな津波被害が予想される宮崎県は、最悪の場合死者が九州で最多4万2千人と想定された。これまでの県想定の約30倍、南海トラフ地震の震源域を新たに日向灘南西まで広げて想定したため(略)である。宮崎県は南北に400キロを超す海岸線に沿って平野が広がり、避難しようにも沿岸に高い建物も高台もない地域がある。宮崎市熊野地区もその一つ。157世帯472人が暮らすが、同地区一帯は最大5辰猟吐箸襲い、約3キロ内陸まで浸水すると想定された。(※4)
 南海トラフ大地震が発生した場合、宮崎市は最大震度7、最大津波高16辰発生、20分後に襲来すると想定されている(※5)。
 宮崎市熊野の県立総合運動公園に2011年3月11日、日本で最大の被害をだした東北地方太平洋沖地震以降、公園内に土盛りした防災施設を造っている。

※日向灘地震
 宮崎県の東、日向灘は地震が頻繁に起こり、中でも寛文2年(1662)9月19日真夜中に起きた地震と津波は、日向国で起きた最大のもので外所(とんところ)大地震と言われ、7つの集落が海没し死者15人を出している。宮崎市熊野では50年毎石碑を建立し供養と地震の恐怖を忘れないようにしている。

※東海地震
 駿河トラフの西側の海底を震央とする巨大地震。1707年(宝永地震)、1854年(安政東海地震)に起こり、近い将来発生する可能性が高いとされ、静岡県およびその周辺地域は地震防災対策強化地域に指定されている(『広辞苑』)。

※1『宮崎県史料第一集 高鍋藩本藩実録』宮崎県立図書館
※2『宮崎県史料第二集 高鍋藩拾遺本藩実録』宮崎県立図書館
※3、※4平成24年(2012)8月30日朝日新聞
※5平成24年4月1日宮崎日日新聞
2023-08-23 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと) 
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、
平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。
現在、宮崎民俗学会会長
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会顧問、(県)伝統工芸品専門委員、
高鍋神楽記録作成調査委員会参与、日南市文化財審議会委員

著書
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』(鉱脈社)、
『比木神楽』(鉱脈社)、
『神楽のこころを舞いつぐ』(鉱脈社)、
他に『鵜戸まいりの道』
『飫肥街道』(鉱脈社)

共著
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史(民俗)』
『北浦町史(民俗)』
『日向市史(民俗)』
『清武町史(民俗)』
『みやざきの神楽ガイド』
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