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みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.229 五ヶ瀬神楽1
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
 五ヶ瀬町は宮崎県最西北、五ヶ瀬川上流に位置する。町中心部は三ヶ所、その西に桑野内、南部に鞍岡がある。町内には三ヶ所、室野、古戸野、桑野内、鞍岡に神楽が伝承、その内三ヶ所、室野、古戸野、桑野内の神楽は高千穂系神楽と言われる。桑野内神楽は高千穂町押方の神楽を習ったと伝え、演目を押方神楽と照らし合わせると、順番が若干違うが三十三番中三十一番が同じ、違いは桑野内に太殿が無いこと、押方に無い杵舞があることである。
 三ヶ所、室野、古戸野、桑野内の神楽は鎮守社での神迎え、着面の祝子、道行の奏楽、演じられる演目も多少の違いがあるものの概ね高千穂神楽と同じで、唱教に「妙権(見)菩薩」とか「御ソワカ」、「陀羅尼経」など仏教用語が再三出てくることから、明治初期に唯一神道が神楽から仏教色を一掃した動きの影響は受けなかったと思われる。
 鞍岡の祇園神楽は地神楽、場神楽、素神楽、おきな舞、八雲舞など三十三番中十一番が高千穂神楽にない演目があり、地神楽、場神楽、地荒神を「式三番」といい祭典の神楽として舞われ、それが舞の基本となっており町内神楽と若干異なる。

三ヶ所神楽
 由来は不明。多少の違いはあるが演目名称の大部分、神楽歌の歌詞、採物や御幣など同じであることから高千穂神楽と同一と言える。岩戸から伝わったのではないかとの話があるが明確な根拠はない。明治終わり頃までの師匠米田亀太郎その後の師匠武田米吉などを言い伝えている。(三ヶ所神社前宮司原慶二氏談)

平成29年9月24日三ヶ所神社の秋季大祭が行われ、境内で荒踊、神楽殿で三ヶ所神楽が奉納された。
もと花
 4人舞。赤みずら鉢巻、白衣、赤タスキ、白袴。腰に2本の幣を挿す。
 右手に鈴、左手に榊葉を持って舞い始め、舞い手は中央を向いて舞い、時にその場で各々がまわる、位置をかえるなどして舞う。途中から幣二本を左手、右手に鈴を持ち舞い、幣を大きく振る。次に幣を一本ずつ両手に持って舞い、最後は鈴と幣で舞い納める。
 終始神歌が入る。
猿田彦
 1人舞。着面、黒毛頭、白衣、千早、袴。腰に幣2本を挿す。
 開扇と杖で雄々しく舞い、途中から鏡2面を両手に持って舞う。終盤は開扇、杖で舞い納める。三ヶ所神楽に「彦舞」があるが、高千穂神楽の斗枡を御神屋中央に置いて舞う彦舞とは芸態が異なる。
柴引
 1人舞。着面、白毛頭、白衣、千早、袴。
 片タスキ、開扇と杖でゆったりとした動き舞い始める。上座に1m余の榊を持つ控えの舞い手が座する。中盤、榊の前に座りタスキを両肩掛けにして杖で根もとを掘り、両手で榊を引くが無理、榊を背にして漸く引き抜く。榊を持って舞い納める。
演目
1番 御神屋ほめ
 神楽の由来を歌う。舞はない。
2番 彦舞
 1人舞。着面。御神屋を祓い浄める。
3番 神下し
 3人舞。八百万の神々を迎えるため神楽宿の内外を祓い浄める。
4番 鎮守
 2人舞。神社の森は大屋津姫によって始まったとする。
5番 大神
 3人舞。黄泉国からくる災いを大幣をもって祓う舞。
6番 入鬼神
 1人舞。着面。杉登では舞途中から杉を伝って天に帰られるが、独立の舞として鬼神の舞である。
7番 稲荷神楽
 4人舞。元々稲の神であり、あらゆる職業の人々を幸福にする神、その神徳を称える。
8番 岩潜り
 4人舞。急流で水が岩の下を潜る状を示す太刀の舞。太刀の下を潜り舞う。
9番 もと花
 4人舞。瓊々杵命と木花開耶姫の結約の舞
10番 しめほめ
 猿田彦命。天孫の道先案内を司る神。道路守護の神として広く信仰されている。
11番 太刀神添
 2人舞。出雲の国譲り。剣を地に突き立て、従わぬ者は武力で従わせるという交渉。
12番 山守
 4人舞。森は水源地、水は稲作や生活に欠かせないもの。
13番 酒こし舞
 2人舞。着面。新米で酒を造って神に供える舞。伊弉諾・伊弉冉。
14番 柴引
 1人舞。着面。太玉 天の香具山から榊を根こぎにして岩屋の前に植えた舞。
15番 手力男
 1人舞。着面。岩屋の岩戸をいかに開けるか思案する舞。
16番 鈿女
 1人舞。着面。天照の心を和ませ岩屋からのお出ましを願う。
17番 戸取
 1人舞。着面。岩戸を取って投げ捨て天照を外に導き出す
18番 日の舞
 4人舞。天照が岩戸から出られたことを喜び祝う舞。
19番 神もどし
 御神屋の注連縄を舞子全員が持ち、歌を歌いながら神々を送る舞。
(「夜神楽三十三番解説」三ヶ所神社神楽保存会) 

 以上の外に弓太刀、武智、地割、地固め、弓正護、繰下し、とうせい、五穀、幣神添、袖花、八ツ鉢、伊勢神楽、舞開き、沖逢を伝承していたが現在舞っていない。
2023-01-10 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと) 
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、
平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。
現在、宮崎民俗学会会長
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会顧問、(県)伝統工芸品専門委員、
高鍋神楽記録作成調査委員会参与、日南市文化財審議会委員

著書
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』(鉱脈社)、
『比木神楽』(鉱脈社)、
『神楽のこころを舞いつぐ』(鉱脈社)、
他に『鵜戸まいりの道』
『飫肥街道』(鉱脈社)

共著
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史(民俗)』
『北浦町史(民俗)』
『日向市史(民俗)』
『清武町史(民俗)』
『みやざきの神楽ガイド』
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