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宮崎、歴史こぼれ話
科学技術の発展を別にすれば、武士や庶民の生き方考え方などは現代と同じ。民俗的視点から学校の歴史学習では習わない当時の人々の生活を紹介します。
 
No.155 曽我兄弟の墓1
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
 曽我墓、曽我殿の墓と呼ばれる石造物は、高さ1.3m程の五輪塔、宮崎市郡司分の加護神社境内に祀られている。この五輪塔は元もと国富小学校運動場の西、50m程の狭い道路の十字路一角に祀ってあったが、周辺の宅地化が進んだことで通行の邪魔、車によって傷つけられると不敬になどの話となり、加護神社宮司や役員各位の理解のもと2003年に境内に移された。この五輪塔には刻字がなく建立者や建立年など不明、丸い水輪と屋根型の火輪の様式から江戸時代より古いと思われる。
 さて、曽我兄弟とは兄曽我十郎祐(すけ)成(なり)と弟五郎時致(ときかね)のことで、建久4年(1193)5月28日、富士野(静岡県)の巻狩(集団狩猟)で兄弟の父の仇、工藤左衛門尉祐(すけ)経(つね)を討った。十郎はその場で討たれ、五郎は捕えられ宥免の話しも出たが、祐経の子犬房丸にとっては父親の仇ということで処刑され晒し首にされた。
 工藤祐経は駿府国伊東(静岡県)の出身、全国20余か国3800余町を所領とする豪族、建久元年(1190)正月26日には鎌倉幕府将軍源頼朝より日向国地頭職を賜り、日向国縣庄80町、同田嶋30町、同児湯郡240町、同冨田庄80町、同諸県郡300町を給された。
 中世から近世にかけて日向国の多くを治めた伊東氏の祖で、2代祐時から伊東を名乗った。飫肥初代藩主伊東祐兵(すけたけ)は19代目に当たる。もともと伊東氏と同族であった兄弟の父親河津次郎祐通は、領地のいざこざで工藤祐経から殺された。母親が曽我祐信に再嫁したことから兄弟は曽我姓を名乗った。
 富士野の巻狩で仇討ちを果たした時兄十郎は22歳、弟五郎が20歳だった。御霊の祟りを鎮めるため富士浅間大菩薩として崇められ、曽我八幡宮(富士市)などに祀られている。江戸時代、曽我物は歌舞伎や狂言などでもて囃され、十郎・五郎兄弟を主に十郎の愛人虎御前など、広く日本の各地に墓石や祠などが立てられ伝説の主人公として伝えらた。
 曽我兄弟による父親の仇討、赤穂浪士の主君の仇討、荒木又右衛門の敵打は天下の三大仇討と称された。
 宮崎県内には清武町やえびの市に兄弟の墓、日南市に虎御前の墓と伝えられる五輪塔が存在する。
 
参考資料 『宮崎県史叢書 日向記』宮崎県、『日本民俗大辞典上・下』吉川弘文館、『宮崎県大百科事典』宮崎日日新聞社、『角川第二版日本市辞典』
2022-10-25 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと) 
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、
平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。
現在、宮崎民俗学会会長
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
高鍋神楽記録作成調査委員(参与)、日南市文化財審議会委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』(鉱脈社)、
『比木神楽』(鉱脈社)、
他に『鵜戸まいりの道』
『飫肥街道』(鉱脈社)

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
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