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みやざき風土記
県総合博物館・県文化課・県立図書館で民俗や文化財、郷土史料等専門的業務に長年従事した専門家が、風土や風俗、伝統芸能、地域史など宮崎の文化を分かりやすく紹介します。
 
No.214 都農町都農神楽2
前 田 博 仁 ( 宮崎民俗学会会長 )
七番 磐石舞
 1人舞 黒面を着け赤布で頬かむりする。赤衣装に白袴を着け、腰に竹籠を付ける。
 祓幣を左手、鈴を上下に振りながら登場。直ぐに観客席の女性の所へ行き、何事か言って腰のカゴを振る。神庭に戻り腰を大きく回し前後に振りまた観客席へ。これを繰り返す。

 次に椀とメシゲ(杓文字)を持ち飯を食う所作、観客に食わせる所作をするが、観客も口を開け食う真似をして応じる。次に60冂の木製男根を持って「天の逆鋒と申します」と唱え、やおら男根を股間に挟み衣装で隠す。観客にはチラッと見せる。上座に戻り男根を上に向けては叩き落す。起こしては叩くの所作をする。これを観客の前でも行い、舞庭中央に座して終わる。

 ホホホホホホホ、諸神勧請と敬はるる年の神、如何なる神の祖(おや)なれば頭は白し腰は潜みホホホホホホホ。
 ホホホホホホホ、みんなバヤバヤ言やりめらすな、此れからダンダンの講釈が始まりますぞ。ホホホホホホホ。
 ホホホホホホホ、ま〜だまだ講釈が御座りめらすぞ、こういう大もうなお祭祀(まつり)を上げやりめらすと、この氏子には一日風邪(ひしちかぜ)もひきゃせん、病気する代りにゃ、こら(手をかざす)こりこりやらにゃ、又あんまりこりこりやりよると、来年のお祭り前になると、そこにゃ女(おなご)ん子がにょきりん、ここにゃ男ん子がにょきりん、にょきりん、其(そん)の又お産の軽(かる)りい事(こつ)が、卵ん皮をつん剥(み)たような子の器量良しがあのようにも出来やりめらすぞ。
 ホッホッホホホホホ……。 (次に杓子を取り出す)
 ホッホッホホホホホ、これにもダンダンの講釈が御座りめらすぞ。これは昔千(むかしせん)古代(ごで)からの孫杓子(まごしゃくし)じゃ、百性(さんにん)が作る五穀のはじまりは早生、中生(なかて)、晩生(おくて)どれん(も)これん(も)良く出来やりめらした、唐土天竺(とうどてんじく)我が中(ちゅう)の広さ、おっとりかわせばめしわん(椀を右手に持ちて(椀を杓文字でコツコツ叩きながら)ホッホッホホホホホ……。

 これにもダンダンの講釈がござりめらすぞ。これはこの村が始まる前から伝わる広闊椀(こうかつわん)と言(う)んじゃりますぞ。ホッホッホホホホホ、(これから暫く仕草、この椀に飯を注ぎて、自分に幾杯も食うところを表現する。又参詣者の傍に行き相手に食わせる所作を演舞)次に…
 ホッホッホホホホホ、こげんにも(このようにも)押しつけ、もっ(盛り)つけつぐように、ウンじゃりまらするが、うん(汝)がよなへんじ(返事)のにびやつ(鈍奴)がつぐとあぶ(虻)のいるような穴が、あ〜っち、こっちほげ(穿)ちょる……、こどむ(子供)はこどむなり、
 こりゅ(これ)よきくう(食)ちょかんとよう(良く)ふと(太)りゃせん、わけしゃ(若者)わけし
(若者)なり、としよりゃ(年寄り)としよりなり、こりゅ(これを)せっぺぇ(沢山)くうちょかんとこりこり(仕草をなす)がやれんばい。夜中ごろになって、せ〜(精)がつきて、まごどみ(孫供)水がのみてとかお茶がのみて、言ぅてむ、まごどむも、こりこりはじめちょち、なんどこ(何事)じゃねど、麦飯がたぎるごつ布団打ち被っちょってぶすこぶすこやっとまこちびしょびしょじゃ。ホッホッホホホホホ。

(次は木製男根にて演舞)
 ホッホッホホホホホ、これは天より天降りたまう天の逆鋒と申します……。
天より万物を授け給う二柱(ふたはしら)の神がおのころ島にあもりまして夫婦の道を始め給いて、国を生み神を生み給う国づくり始まりの逸物で、これから万年しゃなひとだえなしということになっちょる、ホッホッホホホホホ。(見せて廻る)これこれこんぎゃさしいむんじゃ、
 ホッホッホホホホホ。
 この舞は磐石の国生み、五穀豊穣、子孫繁殖繁昌を表し、素朴で極めて道化、滑稽な仕草である。

七番 住吉舞
 1人舞 赤面をつけ烏帽子を被る。袖を抜いて素襖、袴を着す。腰幣を挿す。
 控え舞手に背負われて登場する。御神屋にしゃがみ、左手は腰右手は杖を頼りに立上がる。エビのように腰を曲げ少し歩いてはしゃがみ首を左右に振る。その内御神屋中央に仰向けに倒れ、小学低学年の舞手二人が背や腰をさすり介抱して立たせる。数歩歩き中央でしゃがみ、また歩いてしゃがむを繰り返す。
 白衣、白袴の子ども舞手が鈴・開扇で舞い込む。上座で扇を上げ鈴を振る。舞手に向かって歩くがまた倒れ、舞手が介抱し立たせる。御神屋を半周して座る。倒れる起こすを繰り返す。二人の舞手に再度舞い込むが倒れ二人が起す。二人に平押しをしようとするが、また倒れ介抱される。最後は控えの舞手に背負われて退場する。
 高鍋神楽ではこの舞を寿の舞という。

八番 御神楽
 4人(子ども)舞 烏帽子、白衣、白袴。
 開扇、鈴で舞い始める。両足を開き両手を広げ、閉扇を掲げ鈴の手を広げ後退、回って位置をかえる。二人ずつが向い合い閉扇の左手を前にだし、相手の間を進み位置をかえ、閉扇を斜め上に掲げ、両手を広げて舞い、開扇・鈴で舞い納める。
2021-05-11 更新
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著者プロフィール
前田 博仁(まえだ ひろひと)
昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。現在、宮崎民俗学会会長、宮崎県立博物館協議会会長、
(県)みやざきの神楽魅力発信委員会副委員長、(県)伝統工芸品専門委員、
(県)神楽保存・継承実行委員、「米良山の神楽」記録作成調査委員

【著書】
『近世日向の仏師たち』(鉱脈社)
『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社)
『近世日向の修験道』 (鉱脈社)、他

【共著】
『宮崎県史 民俗編』
『日之影町史』
『北浦町史』
『日向市史』
『みやざきの神楽ガイド』
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