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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.215 私の今年の目標、そして、人生の目標とは?
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 あけましておめでとうございます。
 このコラムも、19年目に入りました。これからもよろしくお願いいたします。
 さて、昨年、いろいろな意味で「断捨離」を敢行しましたが、精神的にも物質的にもすっきりした感じがしました。断捨離をしながら感じたことは、「適材適所」ということでした。
 部屋の片づけをしながら、いくつかの使われていない収納ボックスがあり、それに物を収納していくと、見事に収まりました。まさにそれらの収納ボックスは、中に納まるべきものが入ってくるのを待っているという感じでした。そして、見事に片付いたのです。
「適材適所」とは「個人の能力や特性を正しく評価し、その人が最も活躍できる地位や任務に配置すること」という意味です。たくさんのものが断捨離された後に、必要なものだけが収まるべき場所に収まった、そういう意味で、まさに「適材適所」という言葉がぴったりでした。
 どうしてこれまでこんなにぴったりの収納ボックスがあったのに、使わずにほったらかしていたのか?
 それは、そんな収納ボックスの存在を忘れていたからにほかなりません。今、これらの収納ボックスは、ぴったりの場所に置かれ、中にはそこに収まるべきものが、これまたサイズや大きさもぴったりと収まっています。
 そんなことを考えながら、私は人間についても同じことがいえるのではないかと思ったのでした(もともと「適材適所」は人間に使われるべき言葉ですが)。まさにその場所にふさわしい才能があるのに、その才能と場所に気づかないがゆえに、それが活かされていない、そんなことが多々あるのではないか? 親が子どものそんな才能に気づかないがために、その才能を開花させるにふさわしい場所を見つける前に、その才能の芽を摘み取ってしまっているのではないか? ということです。
 さて、昨年の最後のコラムは、書きたいことが溢れ出てきて、勢いに任せて書いてしまい、1年を振り返るとか、来年の抱負とか、年の最後に書くべきことを書かずに終わってしまいましたので、今年最初のこのコラムで、昨年の反省と、今年の抱負を書こうと思っています。
 昨年は、何といっても、実にたくさんの出来事があり、めまぐるしく過ぎていきました。年の始めに母が亡くなり、葬儀を始めとして、さまざまな事務手続きや届け出に追われ、11月の終わりに宮崎にある実家の墓を弟のいる福岡県に移し終えて、ようやくひと段落つきました。
 母の介護をひとりでやっていた10年の間に、円形脱毛症が3年ほど治らないくらい精神的にも肉体的にも大変な時期がありましたが、母とはいっしょに旅行をしたり、美味しいものを食べに行ったりして、たくさんの時間をともに過ごしたので、思い出もたくさんあり、親孝行できたと満足しています。
 私はこれまで、父、祖父母、母と、4人の人生の最後を看取ることができたわけですが、それぞれに私のできることをやり尽くしたので、心残りがありません。常日頃から、なにかしら大きな力で守られている気がするのは、目には見えない、形としては存在しないけれども、ひとえにこの4人の大切な存在が空から見守ってくれているおかげだと思っています。
 そんな忙しい昨年1年間の中で、児童文学の作品作りも、30枚ほどの短編を8作品、80枚ほどの中篇を1作品、150枚ほどの長編を1作品、このコラムを12ヶ月(8枚×12)と、400字詰原稿用紙500枚以上の原稿を書きました。とても忙しかったにも関わらず、たくさんのことをやってのけたので、人間は忙しいときほど、無意識のうちに時間を無駄遣いしないようにしようとするのだと思ったのでした。そして、それほど忙しいにもかかわらず、先月のコラムにも書いたように、私は英語を始め、フランス語、ドイツ語、中国語、韓国語、スペイン語、などの外国語会話のほかに、チェス、数学、音楽などさまざまなことに挑戦し、頭がフル回転した1年でした。
 子どもの頃からそうでしたが、私は勉強をするのが好きでした。それはおそらく、両親が私に対して、勉強することを強制しなかったからだと思います。両親が共働きであったせいか、私は両親から「勉強しなさい」といわれたことは一度もありません。そのことを私は心から両親に感謝をしています。いつも何かに挑戦して、目標を達成することに喜びを感じるという性格は、以前のコラムでも書いたように、私の前世にその因縁があるように思えます。そして、文章を書くのが好きだという性格は、作家になりたかった父のDNAであり、コツコツと地道に努力をするという性格は、母のDNAであるとあらためて思っています。その時にできることをせいいっぱい努力して頑張るということは、あとあと心残りがないのだ、ということを実感できた1年でした。
 今年は「古希」70才になります。一昨年に両股関節を人工関節にして以来、眠れないほどの足の痛みから解放され、杖なしで歩けるようになりました(考えてみると、母を介護していた頃は私も母と同じく杖をついていたので、今思い出しても、よく頑張ったなあと思います)。いろいろな意味で神様が頑張った私にご褒美をくださったのだなあと、あらためて思っています。こうして神様、両親、祖父母に守られながら、
「『書く』という『天職』を生かして、『私の書いたものを読んでくださった人を幸せにする』という『天命』を全うする」
 という私の人生の目標を実現していきたいと思っています。
 みなさんが今年、達成したい目標は何ですか?
⭐︎今月の写真は旅先のひとコマ
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著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集)
『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集)
『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集)
『おひさまがくれた色』(2017みやざきの文学「第20回みやざき文学賞」作品集)
『HINATA Lady』(2018みやざきの文学「第21回みやざき文学賞」作品集)
『四季通り路地裏古書店』(2019みやざきの文学「第22回みやざき文学賞」作品集)




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