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体で感じる・心が育つ
こどもに関するコラム集!専門家がコラム・情報を掲載しています。
 
No.207 徒然(つれづれ)なるままに日暮し(ひぐらし)…
原 田 京 子 ( 児童文学作家 )
 今、NHKの朝ドラで『あんぱん』という番組が放送されています。漫画家のやなせたかし氏がモデルのドラマです。その中で、主人公の「のぶ」の父親が亡くなり、家族たちは悲しみのどん底にいました。その時、登場したのがあんぱんでした。あんぱんを口にした主人公たちは、胸のあたりに手をあてながら、「このあたりがホカホカする」とつぶやきます。そうして、少しずつ元気を取り戻していくのです。
 私はその言葉を聞いたとき、まさに私はそんなお話が書きたいのだと思いました。私が書いた物語を読んだ人が、「胸のあたりがホカホカする」と思ってくれるようなお話。そんなお話を書きたいのだと。
「なにがきみのしあわせ なにをしてよろこぶ 
 わからないままおわる そんなのはいやだ!
 わすれないでゆめを こぼさないでなみだ
 だからきみはとぶんだ どこまでも」

 これは「アンパンマンのマーチ」の歌詞です。
 やなせたかし氏が作詞したものですが、この朝ドラには一貫してこの歌詞の内容がテーマとして語られています。上記の歌詞は2番の歌詞ですが、1番の歌詞は以下です。
「なんのためにうまれて なにをしていきるのか
 こたえられないなんて そんなのはいやだ
 いまをいきることで あついこころもえる
 だからきみはいくんだ ほほえんで」

「何のために生まれて、何をして生きるのか」。私はこの質問に答えられることがとても幸せなことだと思いました。だからこそ、来年には70才になりますが、これからもずっと子どもたちが幸せになれるお話を書いていきたいと思っています。
 2023年の12月に右股関節を、翌年の7月に左股関節を人工関節にしましたが、その傷跡も少しずつ薄れ、歩きもスムーズになり、杖もすっかり必要なくなりました。手術のための入院中は、非日常の生活を余儀なくされましたが、2回目の入院などは、1回目の入院の知識が活かされ、充実した生活を送ることができました。2週間の入院でリハビリも終わり、転院することもなく退院し、現在、また筋トレに励んでいます。手術の傷跡こそ生々しいけれど、本人はいたって元気で、あいかわらずポジティブに生きています。
 このごろとくに感じるのは、私は常に神様に守られているなあ、ということです。これは本当に幸せなことだと思います。実際、私は本当に幸せな人間なのだと思っています。これはひとえに生まれたときから愛されて育ってきたおかげだと思うのです。そして、愛されて育つということは本当に大切なことだと、ことあるごとに思うのです。
 神様に守られているなあ、そう感じるたびに、私が口にする言葉があります。
「神様、いつも私を守ってくださってありがとうございます。神様が守ってくださっているこの体を大切にします。常に努力し、精進します。そして、書くという『天職』を活かし、その私の書いたものを読んだ人を幸せにするという『天命』を全うします。」
 実際、私はこれまで本当にことあるごとに神様の存在を感じる機会がたくさんありました。そうして、私はいつも思い通りの人生を歩いてこれたのです。
 母の介護をひとりで一手に引き受けたとき、腰椎のヘルニアや変形性股関節症という持病を抱えながら、母を連れての病院通いを始め、たくさんの自分の時間を奪われ、体を拘束され、3年間円形脱毛症が治りませんでした。このまま髪の毛が抜け続けたらどうしよう、そう思っていたときに、コロナ禍となりました。コロナ禍は母といっしょの時間を奪いましたが、私の円形脱毛症は完治しました。
 不思議なことは、母の介護や円形脱毛症という私にとっての大変な時期に書いた作品のほとんどが何らかの賞をいただいたことです。母の介護のための時間以外に、なんとか創作の時間を作ろうと努力したことが、とりもなおさずその時間の内容を密にしたのでした。母の介護に時間を取られたから、いい作品が書けない、そんなふうに思いたくないという私の思いを、神様が汲み取ってくださったような気がしました。
 現在も、このコラムを始め、たくさんの文章を書いています。児童文学の作品も、1年間で短編を4作、長編を1作、そんなふうにして書いていますが、「書くことは私にとって生きること」なのだと心からそう思います。
 書くことともに私がずっと続けていることがあります。それは筋トレです。体を鍛えることは、40才を前に大学院生となって、パソコンの前に1日8時間ほど座り続けて腰椎ヘルニアを発症し、医師から筋トレを薦められて以来続けています。その間、トライアスロンやヨガなど、体の状態に応じて運動の種類も多岐にわたり、「体を鍛えること」は、私にとって「書くこと」とともに生きる上で欠かせないものとなっています。まさに「文武両道」です。股関節の手術で入院中も、この二つが私を支えてくれました。手術直前まで筋トレをし、入院中は文章を書き、筋トレをしていたおかげでリハビリが快調に進みました。70才目前の手術にもかかわらず、「リハビリのための転院なし」、2週間ほどの入院という事実は、その後、私の手術を知った人々を驚かせました。
 あとどのくらい生きられるのかはわかりませんが、できるかぎりこの二つは続けていきたい、そう思っています。「心の中にあることをそのまま文章にする」。そのことは私にとって何の苦もなくできることですが、他の人にとってはそうではないと、これまで様々な人にいわれてきましたが、その言葉が私の文章を書き続ける力を与えてくれているような気がします。
※今月の写真は、広島通りパリの朝市の前の満開の薔薇たちです。
2025-05-01 更新
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2007 | 12
著者プロフィール
原田 京子(はらだ きょうこ)
1956年宮崎県生まれ
大学院修士課程修了(教育心理学専攻)

【著書】
児童文学
『麦原博士の犬語辞典』(岩崎書店)
『麦原博士とボスザル・ソロモン』(岩崎書店)
『アイコはとびたつ』(共著・国土社)
『聖徳太子末裔伝』(文芸社ビジュアルアート)
エッセー
『晴れた日には』(共著・日本文学館)
小説
『プラトニック・ラブレター』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『ちゃんとここにいるよ』(ペンネーム彩木瑠璃・文芸社)
『タイム・イン・ロック』(2014 みやざきの文学「第17回みやざき文学賞」作品集)
『究極の片思い』(2015 みやざきの文学「第18回みやざき文学賞」作品集)
『ソラリアン・ブルー絵の具工房』(2016 みやざきの文学「第19回みやざき文学賞」作品集)
『おひさまがくれた色』(2017みやざきの文学「第20回みやざき文学賞」作品集)
『HINATA Lady』(2018みやざきの文学「第21回みやざき文学賞」作品集)
『四季通り路地裏古書店』(2019みやざきの文学「第22回みやざき文学賞」作品集)




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※ブログのアドレス(※モバイルでは正しく表示されない場合がございます。 )
「彩木瑠璃の癒しの庭」 http://ameblo.jp/akylulu/
「彩木瑠璃の心の筋トレ」 http://blog.livedoor.jp/saikiruri/ 
「巴里アパルトマン生活を夢見て」 http://blog.goo.ne.jp/saikiruri


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