ミテンの本棚 > みやざき風土記 | ||||||
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![]() 二人舞。面帽子、白衣、白袴を着ける。採物は鈴と扇。 下手に並び立ち閉扇の左手を前に出して舞い始める。神庭を廻り対角に位置し両手を大きく開いて舞う。再度並列となり閉扇で二人は同じ所作で舞い、開扇、膝を上げ大股で歩き両手を身体の前で回し胸前で止めるなどの所作で舞う。 ![]() 一人舞。黒毛頭に白面を着ける。白衣、金襴千早、同袴を着用する。右手に鬼神杖を持ち、腰に幣二本を挿す。 大きな動作で力強く勇壮に舞う。鬼神が舞うなかに闢開神楽の二人が鈴を振りながら舞い込み上座に立つ。鬼神は舞手の肩に杖先を当て手前をくるくる回す。もう一人に同じ動作、終わって二人は神庭脇に控え、鬼神は開扇、鬼神杖を腰に保ち舞い続ける。再度二人が舞い込み、鬼神は杖を二人の肩に当て押す、引くの所作(平押し)を行う。肩に当てて回す(肩もみ)、平押しの所作をもう一度行う。 ![]() 二人舞。面帽子、白衣に金襴千早を羽織り紫袴を着る。袴は裾を絞る。タスキを掛け、端を長く背中に垂らす。背に矢二本を負う。 初め弓と鈴で舞う。二人は並列で同じ所作で舞い、次に対角で位置して舞う。太鼓の調子が速くなり、足裏を太股裏に付く位上げて軽快に動き、途中跳び上がる。次に弓二つを重ねて持ち、二人は横に並び軽快に舞い、一人になって高く跳ぶ。弓に矢をつがえ矢を下に、上に向け、位置をかえて同じ所作を行う。最後に矢二本を両手持ち、右手の矢を回しながら舞処を回り、前に後ろに右、左に動き舞う。 ![]() 一人舞。烏帽子、翁面を着け頬かむりする。白衣に紫の狩衣、袖を抜く。白袴を着、腰に御幣一本をはさむ。 控え舞手に背負われて登場。舞処中央で杖をついて立ち上り、腰を折り前面で杖をゆっくり回す。下座に向き同じ所作、背に左手をおき杖をつき、よたよたとした足運びで廻り片膝立てて座る。杖をゆっくり回し、左手で腰をトントンを打ち、下座を向いてしゃがむ。やおら立ち上がり向きをかえ同じ所作。舞い位置は殆ど変わらない。 翁倒れる。控え舞手が出て起こすが反対側に倒れる。これを数回繰り返す。立たせると座る。控え舞手は腰を「よしよし」と老人をなだめるように言いながら立たせる。 女性観客を神庭に連れ込む。女性を押し倒す。女性退場。中央に座し舞い終ると背負われて退場する。 |
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2025-02-12 更新 | ||||||
著者プロフィール | ||||||
前田 博仁(まえだ ひろひと) 昭和40年宮崎大卒。県内小学校、県総合博物館、県文化課、県立図書館を歴任、 平成15年宮崎市立生目台西小学校校長定年退職。 現在、宮崎民俗学会会長 (県)みやざきの神楽魅力発信委員会顧問、(県)伝統工芸品専門委員、 高鍋神楽記録作成調査委員会参与、日南市文化財審議会委員 ![]() 『近世日向の仏師たち』(鉱脈社) 『薩摩かくれ念仏と日向』(鉱脈社) 『近世日向の修験道』(鉱脈社)、 『比木神楽』(鉱脈社)、 『神楽のこころを舞いつぐ』(鉱脈社)、 他に『鵜戸まいりの道』 『飫肥街道』(鉱脈社) 共著 『宮崎県史 民俗編』 『日之影町史(民俗)』 『北浦町史(民俗)』 『日向市史(民俗)』 『清武町史(民俗)』 『みやざきの神楽ガイド』 |
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